与えられた場所を生きる

来年はオリンピックが開催されます。それに伴い、近年はパラリンピックの話題も取り上げられる機会が増えました。オリンピックの競技はなじみのあるものも多く、自分が経験した競技なのではより選手のすごさがわかります。一方パラリンピックの選手は何かしらの障害を持って競技をされるので、自分の経験したことのない競技の多くあります。しかし、目の不自由な方がサッカーをされていたり、車いすを使ってテニスやバスケットやラグビーなどをされているのも見ると驚くしかありません。もはや障害のあるなしを通り越してある種の超人とさえ思えます。あのような動きができるまでにはどれだけの練習と意思があったのかと思うと目頭が熱くなることさえあります。欠けたものを補うというより、今あるものを高めていく。それによって道を切り開いた方々といえるでしょう。振り返ってみたとき、自分は与えられたものを本当に使えているのかという思いに駆られます。今ある自分を精一杯生きる、このこと一つが問われているという思いがします。