浄土真宗の法事、葬儀の意味合い。

是三寺

072-675-1790

〒569-0051 大阪府高槻市八幡町9-23

浄土真宗の法事、葬儀の意味合い。

住職ブログ

2019/07/03 浄土真宗の法事、葬儀の意味合い。

葬儀や法事などの仏事は、一般的に追善供養を考えられています。亡くなった方へ孝養を差し向けるということなのでしょうが親鸞聖人は「親鸞は父母(ぶも)の孝養(きょうよう)のためとて、いっぺんに手も念仏申したること、いまだそうらわず。」とおっしゃっています。亡くなった方をしのぶということは当然のことです。親鸞聖人は追善供養を否定されたのではなく、追善供養として念仏することを問題にしておられるのです。その理由は聖人にとっての父母とは今生一生の父母だけではなく、一切のいのちあるもの、過去・現在・未来にわたってのすべての有情が父母であるといわれているのです。いのちをただ一代のものではなく、深いいのちのつながりとして受け止めておられるのです。私たちは様々な問題を抱えて未来が見失われたり、さらには死によって閉じられていくことに大きな不安を持っています。現在の私たちは自分が生きている現世をいかに生きるのか、ややもすればそのことだけにとらわれ、またすべてが現世で終わってしまうような生き方しか見いだせなくなっています。過去や未来がもたらす不安から自由になることは、現在の生き方が本当に問いとなり自分自身に受け止められ明らかになっているかどうかということではないでしょうか。親鸞聖人はそのこと問いとされているのです。

 

 

是三寺
電話番号 072-675-1790
住所 〒569-0051 大阪府高槻市八幡町9-23

TOP