葬儀にかかわる迷信。あ酔っているのは誰?

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葬儀にかかわる迷信。あ酔っているのは誰?

住職ブログ

2019/07/01 葬儀にかかわる迷信。あ酔っているのは誰?

葬儀に関してはいろいろなことを聞かれます。今でも地方それぞれに多くの習俗がありますが迷信も多く残っています。高槻市では多くの会場で「清め塩」を会葬礼状に入れることをしなくなりました。諸先輩方が葬儀業者と話し合いこのような形になったと聞いています。「清め塩」は死を汚れととらえ、家の中に不浄なものを持ち込まないようにということです。死は特別なことでも穢れでもありません。また、「中陰が三か月にまたがる(三月掛)」ことから、三十五日で忌明けとすることがあります。これも「三月(みつき)」と「身付き」の語呂合わせで、穢れが「身に着く」と言って避けられたからです。
また今はご自宅での葬儀が減りましたのであまり見かけなくなりましたが、出棺の際に個人が生前使っていた茶碗を家の入口で割ることや玄関以外の出入り口から出棺するなどということもありました。この世に執着してとどまることを断つ行いなのでしょう。そして、葬儀の日取りに「友引」を避けるということは今でも多々あります。「友引」は陰陽道でいう対案とか仏滅という六曜の一つで、日の吉凶を占うものです。友を引くという文字の印象から避けられるのですが、何の意味もありません。
「迷信」都は私たちの心を縛り、人を惑わせます。迷信が私たちを惑わせているように思いますが、結局のところ自分の心に迷いがあることが迷信を今まで永らえさせてきたといえます。苦しみや悲しみ、死の不安を遠ざけたいと思う心が問われているのです。自分の人生をしっかり受け止めることが大切なことです。

 

 

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