日常のおつとめ「正信偈」

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日常のおつとめ「正信偈」

住職ブログ

2019/06/13 日常のおつとめ「正信偈」

平常の朝夕のおつとめでは、まず灯明に火をつけ、本尊に向かって合掌し手念仏をもうします。その後、合掌を解き鈴を二回打って発声します。お勤めには「正信偈」を用います。「正信偈」はお経ではありません。「偈」というのは四句でできた詩のことです。「正信偈」は親鸞聖人が「仏説無量寿経」の教えと浄土教を伝えてこられた七人の高僧(インドの龍樹菩薩、天親菩薩、中国の曇鸞大師、道綽禅師、善導大師、日本の源信僧都、源空(法然)上人)の解釈をもとに釈尊と阿弥陀仏の恩徳、その教えをいただいた喜びを表した詩です。
正信偈を朝夕のおつとめに用いるように定められたのは蓮如上人です。朝夕のおつとめは、人々に仏恩の心を開こうとされた蓮如上人の願いが込められています。
お勤めの終わりには「回向文(えこうもん)」をあげます。回向文とは「願以似功徳 平等施一切 同発菩提心 往生安楽国」の四句です。いみは「願わくはこの功徳をもって、平等に一切に施して、同じく菩提心をおこして、安楽国に往生せん」となります。
朝夕のおつとめはご先祖のためや一日の安全のためとか言う方もありますが、親鸞聖人はそのような考え方を否定されています。先立って行かれたご先祖とのご縁は大切なものですが、おつとめは阿弥陀様によって照らし出された自分自身にあっていくことが根本です。日々のおつとめは、自分自身を問うことを抜きにしては始まりません。真宗門徒は自らを問うことから一日が始まるのです。

 

 

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