お内仏(お仏壇)の毎日のお給仕

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お内仏(お仏壇)の毎日のお給仕

住職ブログ

2019/06/12 お内仏(お仏壇)の毎日のお給仕

先にも書きましたように、お内仏はお浄土の形を表しています。それは阿弥陀如来の願いによって開かれた世界です。ですからお内仏のお給仕をするということは、ただきれいに飾るということではなく、そのことを通して阿弥陀如来の願いに触れていくという意味があるのです。
毎日のお給仕の注意点として次のようなことがあります。
・お花を備える
「花瓶(かひん)」という花入れに四季折々の木花や草花をとりまぜて挿します。造花は使いません。花はいつも生き生きとした状態を保つように心がけます。
・お水を備える
「華瓶(けびょう)」という器に水を入れて樒や青葉を指します。仏の清らかな世界を表します。コップや湯飲み茶わんでお水やお茶を備えることはありません。
・灯明
朝夕のおつとめの際は「輪灯(りんとう)」と「金灯篭(きんとうろう)」を灯します。ですが現代の住宅事情では「輪灯」「金灯篭」を実際に灯すことは難しいでしょう。LEDの光になることも仕方ないことです。鶴亀の燭台は普段は灯さず、朱色の木製の「木蝋(もくろう)」を立てます。ご命日(月忌)や年忌法要では木蝋を朱蝋に変えて灯します。
・燃香
燃香(ねんこう)とはお線香に火を付けることですが、お勤めの前に「土香炉(どごうろ)」に燃香します。線香は香炉の大きさに合わせて折り火をつけたほうを左にして、灰の上に横にします。線香を立てることはしません。
・お仏供を備える
お仏供(おぶく)はお仏飯とも言われ、ご飯を盛槽(もっそう)という形に整えて「仏器(ぶっき)」という器に盛ってお備えします。朝のお勤めの後にお備えし、お昼にはおさげします。本尊前の上卓(うわじょく)の火舎香炉(かしゃごうろ)の両脇に一対置くものですが、条文な広さがない場合は仏器台を用意してお備えします。

 

 

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