真宗の葬儀の際の言葉。

葬儀の際のご家族へのお声がけは本当に難しいと思います。身近な方を亡くされご家族の思いを考えるとどんな言葉も響かないというのが正直なところでしょう。
ご葬儀の際に大事なことは故人を偲びお別れする時間を大切にすることですであり、そのかたの生きてこられた姿から生きることの意味を問い直すことです。あまり言葉にこだわっていてもしょうがないのですが、やはり真宗の教えを大切にされている方でしたら「冥福」には違和感を感じられるかもしれません。
ご挨拶する際には「お悔やみ申し上げます」などが適当ではないでしょうか。真宗門徒であることを意識するなら「お念仏申し上げます」というのもいいかと思います。これに加え弔電に使うのでしたら「哀悼の意を表します」などもいいと思います。
ただ、仏式の葬儀の場で「天国」というのはさすがにどうかと思います。キリスト教徒でもない方が「天国」と言われた時は、漠然とどうかいいところに行ってくださいというくらいの意味で使われているのでしょうけれども「天国」と「浄土」は意味合いが違います。あまりとやかく言う人はいないかと思いますが気を付けたほうがいいでしょう。