葬儀の時の弔電に「冥福」は使わない?

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葬儀の時の弔電に「冥福」は使わない?

住職ブログ

2019/04/17 葬儀の時の弔電に「冥福」は使わない?

昨日も書きましたが、一昨日はご葬儀がありました。ご葬儀の際には弔電披露があります。弔電でよく出てくる話題に「ご冥福をお祈りします」という際の「冥福」という言葉です。「福」のほうは良いことがありますように、という意味だと分かるのですが「冥」というのは何でしょう。辞書で調べますと「死者の霊魂が行く暗黒の世界、冥界」といった意味が出てきます。つまり「冥福を祈る」というのは「死者の暗い世界で幸せにしてください」という意味になります。これについて浄土真宗では亡くなった方はお浄土に生まれ諸仏として私たちに働きかけてくださるのだから、「冥福」という言葉は使わないほうが良いというお話を聞くことがあります。先日のご弔電のなかにも何件か出てきていますした。でも、厳密にいえばそうかもしれませんし、真宗の僧侶などが使いますと問題かもしれませんが一般には使っても問題中と思います。詳しい人には多少モヤモヤした感じはありますが使っている方がそこまで考えて使っているとも思えませんし、社会通念として違和感はないと思います。
ご家族を亡くされ悲しみにふけっておられる方にはどんな言葉も空しく響くでしょう。私たちにできることは言葉ではなく共に寄り添ってともに悲しむことではないでしょうか。

 

 

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