父の七七日（四十九日）法要

昨日は父の七七日（四十九日）の法要でした。亡くなった父の兄弟、従弟などが集まって共にお勤めをしました。
四苦八苦の苦しみの一つに「愛別離苦（あいべつりく）」があります。愛する人と別れなければならない苦しみ、ということです。この苦しみは、時には自分が死ぬことよりも大きな苦しみかもしれません。私たちはそのような苦しみに満ちた世界に生きているのです。先だった肉親を偲ぶことで私たちも終わりのある人生を生きているのだということを知らされます。なぜ生きるのか、なぜ死ななばならないのか、といろいろな疑問がわくのではないでしょうか。この疑問に正直に向かい合うことが大切なことです。自分が出遇った人生の難問としっかりと向かうことが大事です。仏教の教えは疑問や問題を持たない人にはなかなか伝わりません。現代の私たちの生活はいかにして困ったことを亡くしていくかに力を注いでいます。しかしどんなに頑張っても人生には必ず行き詰る時が来ます。その時逃げることなく人生に向き合えばそこに仏のはたらきを感じることができるでしょう。この苦しい出来事をきっかけとして仏法を聞かせていただく身となるのです。