お鈴はお勤めの時だけ

是三寺

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お鈴はお勤めの時だけ

住職ブログ

2019/03/08 お鈴はお勤めの時だけ

ご家庭で法事を務められる際は、施主のお家につきましたらまずお内仏(お仏壇)にお参りします。ご香資やご持参されたお供え物はお内仏の前にお供えします。場所が狭ければ横に置かれても構いません。そして、ご本尊を仰ぎ見、数珠を手にかけて合掌礼拝します。
その時、お鈴(りん)を鳴らしてから合掌される方をよく見かけます。しかし浄土真宗では、お鈴はお勤めの際以外にはならしません。鈴はお勤めの合図であり声の調子を合わせるためにお勤めのはじまりや区切りの際に鳴らすものです。ですから合掌礼拝するときやお供え物をするときには鳴らさないのです。
仏具としてのお鈴は鈴台(りんだい)という立方体をした木の台に置きます。いろいろな細工がされていますが形はすべて立方体です。大谷派では鈴と鈴台の間には金襴輪(きんらんわ)という金襴を巻き付けたドーナツ状の敷物を置きます。大谷派では座布団は使用しません。鈴を打つための棒は撥(ばち)と言います。ご家庭のお内仏では撥専用の置台が用意されている場合もありますが、使わないときは鈴の中に収めておくのは本来です。

 

 

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