真宗の葬儀の意味

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真宗の葬儀の意味

住職ブログ

2019/02/15 真宗の葬儀の意味

今日は2月定例法話を行いました。寒さのせいもあり参拝いただいたのは12名でした。やはり年々お参りいただく方は減ってきています。法話は奈良の西教寺ご住職、成井暁信さんにお願いしました。「安のために生まれて何をして生きる、わからいまま終わる、そんなのはいやだ」というアンパンマンのうたなど紹介して生きる意味ということについてお話していただきました。法話の後でいろいろとお話ししましたが、その中で葬儀の話題が出ました。最近では葬儀の際に僧侶を呼ばない「無宗教葬」や、火葬するだけの「直葬」が出てきたといいう話題になりました。日本の仏教は葬式仏教などと揶揄されることもあるほど葬儀と深く結びついていますが、仏教と葬儀が今のように深く結びついたのは江戸時代の檀家制度によってです。それまでは貴族や地方の有力者などでは仏式の葬儀をしていましたが庶民の間ではそれほど普及していなかったそうです。
葬儀はただ死者を送る儀式ではなく、故人の死という事実を通して命について考え各々の人生を顧みる大切な機会として営まれるものです。「私も必ず死を迎える身を生きている。あっという間の人生、何のために生きるのか」という問いを真剣に考える得難い機会であります。今日の成井さんのお話にも通じることですが、このことをきちんと伝えていくことが大事ではないかと思います。私自身それが十分にできていないのではないかという思いを持ちました。「無宗教葬」「直葬」なども僧侶の怠慢が一因にあるのではないかと反省する次第です。

 

 

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