明日から冬休み。僧侶に休日はありません。

小・中・高校の学生さんたちは今日が終業式というところが多いようです。これからクリスマス、お正月と冬休みは楽しいことが多いですね。お勤めの方も今年の冬は年末年始は休みやすいカレンダーの並びになっているようです。12月29日から新年は1月6日までがお休みという方もおられるようです。もちろんサービス業の方や、交通機関にお勤めの方などはこの期間がお忙しくなる方も多いでしょう。私たちがお休みを快適に過ごせるの三園方々のおかげでもあるわけです。
時々、お寺はお休みがあるのですか、ということを聞かれることがあります。確かに決まった休みというのはありません。たとえ予定がないと思っている日でも突然にご訃報が入ると一転して忙しい日になります。しかしもしもに備えて、予定がなくても家から一歩も出ないということもありません。今は携帯電話など連絡手段はいろいろありますので、予定のない時は出かけますし、あらかじめ皆参にお願いして予定を空けて、旅行に出かけることもあります。
また、丸一日休みということはなかなかありませんが、お参りの少ない日もありますし、時間に余裕のある日も多いです。
僧侶というのは職業でもあるのですが、一般的な職業とは少し違うように思います。かっこよく言えば僧侶という生き方を選んだといえます。これは、自分の属性といったものと同じで、例えば今日はお父さんを休みます、とか日本人を休みます、ということはないように常に僧侶でありわけですから、お休みという考え方とは少し違うのでしょう。
私はサラリーマンの経験がありますが、そのころはお休みが終わる日の夕方なのどは憂鬱な気分になりました。「サザエさん症候群」という言葉もあるようにお勤めの経験がある方は皆、このような気分をお感じになったことがあるのではないでしょうか。
お休みがなく、毎日同じ時間に起きる生活が365日続くようになってからは、そのような憂鬱がなくなりました。
私にとってお休みがないというのは毎日元気に過ごしている証拠なので、ありがたいこととも感じています。