年賀状の用意。喪中ハガキに思うこと。

是三寺

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〒569-0051 大阪府高槻市八幡町9-23

年賀状の用意。喪中ハガキに思うこと。

住職ブログ

2018/12/22 年賀状の用意。喪中ハガキに思うこと。

今年も残り10日を切りましたが、まだ年賀状の用意ができていません。毎年干支に絡めてイラストを描きますが、今回の猪ではいいアイデアが出なくて手つかずでいます。何とかこの2、3日の間に案をひねり出して間に合わせたいと思っています。
学生時代の友人などはもう何年もあっていなかったりしますので、年賀状をいただくと「ああ、まだ元気でいるのだな」と、ほっとします。
それとは反対に、喪中欠礼をいただくとそのお宅にご不幸があったということで心が痛みます。私の年代であれば親の世代がなくなってご連絡をいただくことがほとんどです。

喪中ということは、亡くなった方の親族が一定の期間、世の中との関係を避けて、身を慎むことです。なぜそうするかということですがこれは、「死」を穢れととらえる考え方があるからです。私たちは素朴に死を恐れます。なぜ恐ろしいかということを考えてみると、死んだらどうなるかがわからないからです。死んでから、帰ってきた人は一人もいませんから、死んだ後のことはだれにもわかりません。私たちはわからないものは怖いのです。
しかし、私たちの周りはわからないもので満ちています。私がなぜここにいるのかは、本当のところはわかりません。なぜ日本に生まれたか、なぜ男性に生まれたのか。となりお家ではなくて、今の親の元に生まれたのか。すべててわからないことばかりです。でもそんなことは気にせずに毎日を過ごしています。それができるのは、いまあることを受け入れているかにほかなりません。
死ということも、特別なことではなく、生きていることはそのまま死んでいくことにすぎません。
死にたくないという思いは当然のことですが、受け入れていくことしかできないのです。
私たちの思いは、いつまでも生きていたのですが、それを受け入れることが安心して生きていけることにつながるのではないでしょうか。

 

 

是三寺
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