「時機相応」、求めるものと伝えるもの

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「時機相応」、求めるものと伝えるもの

住職ブログ

2019/11/24 「時機相応」、求めるものと伝えるもの

仏教、特に浄土教では人間を「機」ととらえます機会、機根などという時の機です。「時機相応」という言葉もこれに通じます。時と機がともに合わないと教えが伝わらないということです。いくら阿弥陀の教えを聞いても私たちの方で救いを求めていなければ心に響いては来ません。また、教えを伝える言葉も今の時代、今の人の感覚に応じたものでなければ伝わりません。例えばどんなにおいしそうなごちそうであっても、その人が喉が渇いて飲み物を求めているのであればまったくほしくないでしょう。阿弥陀の教えは常にどこにでも存在する真実です。しかしそれを求めるものがいなければないのと同じです。また、たとえ同じ言葉でもその人の置かれた状況によって全く入ってこないこともありますし、逆に心にすっと入ってくることもあります。
求める思いと教えが出遇った時に初めて真実が伝わるのです。
浄土真宗では聞法ということを最も大切にします。いろいろなお話を聞く中で人生を変える出会いを求めることが最も大事なことだからです。

 

 

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