浄土真宗の僧侶が黒い衣を着るのは?

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浄土真宗の僧侶が黒い衣を着るのは?

住職ブログ

2019/08/18 浄土真宗の僧侶が黒い衣を着るのは?

お盆のお参りも一段落しましたが毎日暑い日が続いています。浄土真宗のお坊さんは普段、黒い法衣を着ています。日本の夏は暑い中、最も大綱の光を吸収する黒を着るのはとてもつらいです。通常は下着のシャツ(エアリズムとか来ています。)、半襦袢、白衣、間衣と重ねてきています。間依は紗のものを着ますから見た目は多少とも涼しげですが、実際はとても暑いです。
なぜ、浄土真宗では黒い衣を着るのでしょう。仏教の開祖であるお釈迦様の国、インドでは僧侶は糞掃依(ふんぞうえ)という赤褐色の衣を体に巻き付けています。このままでは暑い季節はいいのですが、寒くなるとたまりません。インドの気候に合ったものを日本で用いることはできません。仏教は中国を経由して日本に入ってきましたから、中国の影響もあり今のような形になりました。仏教は日本に入ってきたときは、国家鎮護のための学問でした。僧侶の身分は国が管理し法衣の色によって位わけがされていました。
親鸞聖人はみずからを「非僧非俗」と名乗られ他者によって意味づけされた存在ではなく自らの選びで歩んでいくものと宣言されました。その際、当時のもっとも位の低い法衣の色であった黒を選ばれました。私たちは親鸞聖人に倣って黒の法衣を着ています。

 

 

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