お盆を前に思うこと

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お盆を前に思うこと

住職ブログ

2019/07/26 お盆を前に思うこと

先日はお盆のいわれについて書きました。お盆は亡き人を思い亡き人のためにお内仏をお飾りし、お膳をお供えしたりします。目蓮尊者のお話ではなくなったお母さんが倒懸の苦しみにあっているのを悲しみ、何とか救おうとされたことがお盆の始まりとなっています。倒懸とはさかさまにつるされている状態のことを言います。亡くなった方がさかさまにつるされて苦しんでいる。その方を供養するためにお盆のおつとめをするということですが果たして本当にそうでしょうか?
自分の目では相手がさかさまに見えていても、本当は自分がさかさまにっているのかもしれません。私たちは自分で自分の姿を見ることはできません。自分を見るためには鏡が必要です。鏡には自分の姿が映りますが、自分のありようを映す鏡が仏の智慧であり、それを表しているお経の言葉です。お経の言葉をよく読んでみると、自分の考えが本当の坂s間になっていることに気付きかれます。生まれたときは何一つ持っていなくて、すべてお任せだったのにいつの間にか「我」が見栄えすべて者もを自分の思いで見るようになる。知らないうちにものの見方がさかさまになっている自分に気が付きます。お盆で本当に助けられなければならないのは、亡き人でしょうか、それても私たち自身でしょうか。一度考えてみる必要があるのではないでしょうか。

 

 

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