お盆の由来。真宗門徒のお盆の迎え方。

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お盆の由来。真宗門徒のお盆の迎え方。

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2019/07/17 お盆の由来。真宗門徒のお盆の迎え方。

かつてはお盆は旧暦の7月15日を中心におつとめしていました。関東では今でも7月にお盆を務めるところもあるようです。以前お話ししたかと思いますがお盆といいますのは、「盂蘭盆経」というお経のお話からきております。
「盂蘭盆経」と言いますのは、もともとインドでできたお経ではなくて、仏教が中国に伝わってからできた‘偽経’であるといわれていまして次のような内容です。
安居の最中、神通第一の目連尊者が亡くなった母親の姿を探すと、餓鬼道に堕ちているのを見つけた。喉を枯らし飢えていたので、水や食べ物を差し出したが、ことごとく口に入る直前に炎となって、母親の口には入らなかった。
哀れに思って、釈尊に実情を話して方法を問うと、「安居の最後の日にすべての比丘に食べ物を施せば、母親にもその施しの一端が口に入るだろう」と答えた。その通りに実行して、比丘のすべてに布施を行い、比丘たちは飲んだり食べたり踊ったり大喜びをした。すると、その喜びが餓鬼道に堕ちている者たちにも伝わり、母親の口にも入った。
つまり、仏教の教えと先祖供養が一緒になって始まった風習でといえます。
実際お盆といいますと一般的には、年に一度亡くなったご先祖様がお家の御仏壇に帰ってくる、そのために12日には迎え火をして、お供え物をする。「留守まいり」というのもあるそうで、どういうものかといいますと、お盆の間はご先祖様はお墓を離れて、お家の御仏壇にいらっしゃる。そこで、この間にお留守になったお墓をお掃除するのだそうです。
また、16日になるとご先祖様はお墓にお帰りになるので、送り火をする。京都の五山の送り火もそれですね。
真宗では、「冥福を祈る」とか「追善供養」とかいった考え方はありません。
ご門徒の皆さんは、ご先祖さんの魂があっち行ったりこちいったりということは、お考えではないと思いますが、亡き方々をしのび、感謝するという意味で、こうしてお盆をお勤めになられることと思います。

 

 

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