浄土真宗の阿弥陀如来のお姿

是三寺

072-675-1790

〒569-0051 大阪府高槻市八幡町9-23

浄土真宗の阿弥陀如来のお姿

住職ブログ

2019/06/07 浄土真宗の阿弥陀如来のお姿

真宗の阿弥陀様は必ず立っておられます。絵像であれ木像であれ変わりません。例えば宇治の平等院の阿弥陀様はお座りになっておられます。でも浄土真宗のお寺の阿弥陀様はみんな立っておられます。さらに言うと少し前傾姿勢です。これは今にも私たちに向かって歩みだそうとされているお姿を現しています。
よちよち歩きの子供が倒れそうになっているとき、お母さんは黙ってみているでしょうか?きっと駆け出してわが子のもとに行くに違いありません。そして子供を抱きかかえて怪我がなかったと喜ぶでしょう。阿弥陀様は私たちがあちらこちらとふらふら歩いている姿を見ていられずにみずから真っ先に私たちのもとに駆け寄ってくださるのです。苦悩する衆生を救わんとする弥陀の大悲、大願のはたらき、すくい取って捨てない「摂取不捨」のこころを伝えています。
また阿弥陀如来は蓮台の上に立たれています。この蓮台は阿弥陀尿来がどのような世界に立っておられるかを示しています。仏教では蓮は泥の中から目を吹き出し、その泥に汚されることなくきれいな花を咲かせるところから、煩悩という泥に惑わされ、苦悩する私たちの中にあってどこまでも清浄な光で照らし出してくださるということをあらわします。
背後には後光、光背と言われる放射状のものがあり、阿弥陀如来のはたらきはすべてのものを照らし出す光そのものであることを表しています。

 

 

是三寺
電話番号 072-675-1790
住所 〒569-0051 大阪府高槻市八幡町9-23

TOP