親鸞聖人も学生だった。

学生（がくしょう）
我が家の次男は今年大学の４回生になり就職活動の真っ最中です。もっとも親の目から見ればあまり熱心に活動しているようには見えませんが口出しするのもどうかと思い我慢しています。今では学生というと主に大学生のことを指しますがかつては仏道修行をするものを学生（がくしょう）といいました。読み方も違っています。仏教が入ってくる前は儒学を学ぶものを指していました。
親鸞聖人も９歳で比叡山に入り学生として２０年間を過ごされたわけです。学生という字を見ると、生きることを学ぶ、学びに生きる、といった風に読めます。仏教はまさに生き方を学ぶものです。決して亡くなった方の冥福を祈るものでもありませんし、願いが叶うようにお願いするものでもありません。ほんとうの人生の意味を知り、決して後悔のない生き方を探すものです。「学生」という文字から私たちが本当に学ぶことは何なのかと問われている気がします。