二河白道。浄土真宗の念仏。

今日は自坊で春季彼岸・永代経法要を営みました。参拝は15名ほどでした。少しづつですが参拝の方の減少しています。
ご法話は松原市・施福寺の由上義孝師にお願いしました。吉本隆明氏の現代語訳による二河白道のたとえを題材にお話をしていただきました。二河白道の詳細は省きますが、火と水が迫ってくる細いまっすぐな道を歩みことを浄土の信心に例えるものです。道の細さは信心の難しさをたとえ、火と水は執着と怒り・憎しみをたとえています。信心をもとことがいかに難しく困難なことであるかを表していますが、それにもまして釈迦の「逝け」という励ましと阿弥陀仏の「来たれ」という声の確かなこと、そしてその声を信じ答えることができればいかに細く厳しい道であっても必ず浄土にいたることができるという心強いたとえです。
浄土真宗はただ念仏と言われ簡単な事のように思われますが、ほかのものに惑わされずただ念仏だけを信じる難しさを表しているとも言えます。