涅槃会、お釈迦様のご命日

3月の仏事・行事としてはお彼岸がありますが、もう一つ涅槃会（ねはんえ）というものがあります。
涅槃会はお釈迦様が入滅された日です。お釈迦様にまつわる仏事として、降誕会（ごうたんえ・お釈迦様が生まれた日、花まつり）や成道会（じょうどうえ・お釈迦様が悟りを開かれた日）などもあります。
お釈迦様は仏教を開かれた方ですので浄土真宗だけではなく多くの宗派で涅槃会はお勤めされます。
お釈迦様が入滅されたのは2月15日とされています。古代インドの暦法は今と違っていますから、現在の2月15日とは違いますがこの頃の出来事であったとしてが伝わっています。従来は旧暦の2月に行われていましたので現在では新暦に合わせて3月15日前後にお勤めされることが多いようです。
お釈迦様は亡くなられるとき、これから何とたよりにすればよいかと心配する弟子たちに
「自らを灯明とし、自らをよりどころとしなさい。法を灯明とし法をよりどころとしなさい」とおっしゃいました。「自灯明・法灯明」とも言われます。
お釈迦さまのおしえは「あなた自身の問題である」こと、そしてお釈迦様の説かれた「法（真理）」が素の依り処であるということを明らかにされて入滅されました。