早咲きの桜と無明の闇

2019/03/05 早咲きの桜と無明の闇

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しかし人間は自分の思いで「今年は桜の開花が早い」と言っているわけです。本来は自然があって私たちがあるのですが、私たちはまず自分があってそれから周りの世界があるという思い込みの中に生きています。これが仏教でいう無明の闇であり迷いの世界です。生まれてこのかたずっと闇の中にいるので自分が闇の中にいることに気が付きません。闇というのは光が見えて初めてそこが闇であるときずくことができます。
この旗師たちの思い込みの闇を破るのがほとけさまの言葉です。仏様の言葉に遇わなければ、私たちは自分が闇の中にいることに気が付かずその闇の中で右往左往しているのです。
真宗の教えが聞法せよと勧めるのは、阿弥陀仏の言葉によって私たちが抱える自身の闇に気づいてほしいという思いからです。同か機会を見つけて聞法の場に足を運んでみてください。