お内仏（仏壇）に入れないもの

お内仏（お仏壇）の作法で話題になるのは何が必要かということと共に、不必要なものについてがあります。
お内仏に入れないものはまず第一に、阿弥陀如来以外の仏様やお地蔵様なのです。私たち真宗門徒のご本尊は阿弥陀様です。あぬ阿弥陀仏の教えの他はよりどころとする必要がありませんから阿弥陀様以外の仏様はお内仏に入れません。
次に入れないものは、お守りやお札です。浄土真宗の寺院にはお守りやお札はありません。お守りやお札は所謂祈願成就を目的とするものです。福を呼び災いを避けたいという気持ちはわかりますが、この世の出来事はすべて因と縁によるものです。私たちの人生には良いことも悪いことも起こりますが、それを決めているのは自分の都合です。誰にも変わることのできない自分の人生を本当に生きていくには、どんな出来事も自分のものとして受け入れることが大事です。
そして、これは実際には多くの方がされているのではないかと思いますが、亡き人のお写真もお内仏に入れません。写真は故人を偲ぶというお気持ちの表れでしょうが、お内仏に飾ることによって手を合わせる対象が阿弥陀如来から写真の方に変わってしまわないでしょうか？
お内仏のご本尊は阿弥陀如来です。阿弥陀如来の教えにうなづけた時には、亡くなった方を諸仏としていただけるようになるでしょう。
写真と同様にご遺骨もお内仏に入れません。
写真や遺骨はお内仏のそばに置くことにしてお内仏の中に入れないようにしましょう。