他力本願、阿弥陀様のお救い

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他力本願、阿弥陀様のお救い

住職ブログ

2019/02/22 他力本願、阿弥陀様のお救い

「他力本願」という言葉を聞いたことがあるでしょう。いまでは自分で努力せずに他人の力を頼るとか成り行きに任せるといった意味で使いますが、仏教の言葉の意味は違います。ここでいう“他力”とは阿弥陀さまのおはたらきのことです。
つまり、阿弥陀様の「すべての衆生を救いたい」という本願のおはたらきによって救われる」ということです。
「他力」に対する言葉が「自力」です。自分の力で救われようとする心のことです。
「自力のこころ」とは何でしょうか。それは自分の力で自分こころを変えることができる。立派なこころになることができる。今はつまらない自分のこころだけれども、努力すればいつかは立派なこころになることができる、というこころです。この思いは決していけないことではありません。努力することは大切なことです。しかしその一方で“自分が”という思いが阿弥陀様のお救いを遮ってしまうのです。差し出された救いの手を人間の地力のこころが拒むのです。
小さな子供に自我が芽生えるころになるとなんでも「自分でやる」と言って親が手を出すのを拒みます。親から見ればまだつたない子供のやることですからうまくいかないことはわかっているのですが子供はできる気になっています。案の定うまくいかないと人間の親なら「それ見たことか」とあきれています。でも阿弥陀様のこころは違います。阿弥陀様から見れば私たちは本当に危なっかしい子供のようなものでしょう。何度失敗しても「自分でやる」と言って拒んで手を払いのけんす。でも阿弥陀様は飽きることなく手を差し伸べてくださいます。子供が素直に差し出された手を取るまで何度も何度もです。
そして阿弥陀様の差し出された手を素直にとることが信心を得るということなのです。

 

 

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