聴聞。聴くと聞く。

是三寺

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住職ブログ

2019/02/20 聴聞。聴くと聞く。

聞くということについて、浄土真宗では「聴聞」ということが大切にされてきました。「聴」と「聞」はどちらも「きく」ですが、意味合いは少し違います。「聴」とは「ききに往く」ということで自分から能動的に「きく」ことです。一方「聞」は「きこえて来る」と受動的に「きく」という意味合いです。浄土真宗では「聴」がなければなりません。阿弥陀仏の本願の教えをこちらから「ききに往く」ということがなければ、教えの内容はわかりません。聴かなければ始まりませんが、ききに往く、ことを繰り返しているとやがて教えが「聞こえ」てきます。自分から聴きに行っていたつもりが、本当は最初から私たちには聞こえてきたということがわかります。自分が思い立って行動を起こすよりずっと以前から阿弥陀仏の働きは私たちのところに届き、私たちを突き動かしていたのだと気づかされます。聴聞はこれだけやったからこんかけっかがえられるというようなものではありません。「これだけのことをしたのだから、このくらいの報いはあるだろう」と考えるのは人間の都合です。この人間のはからいがなくなったところに、向こう側からやってくるのが浄土真宗の信心です。
「聞即信」とは浄土真宗における聞都心の関係を表す言葉です。行くことが、そのまま信心であり、聞の他に信はないということです。

 

 

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