猫の抗がん剤治療

以前にも書きましたが我が家のクロネコが癌になってしまいました。今は抗がん剤とステロイド剤を一週間ごとに交互に点滴してもらっています。人間の場合は病気を治すことが目的ですので人によっては大変な思いをすること馬ありますが、猫の場合は完治を目指すのではなく少しでも苦しまずにに普段の生活を維持することを目的とします。そのため薬の量を調整しますので治療を始める前に比べるとかなり楽になったようです。とはいえ食欲はあまりないようでいろいろ好きなものを用意してやるとたべようとはするのですが、いざ食べだしてみるとすぐにやめてしまいます。それでも文句は言わずにただじっとしている姿は「えらいなぁ」と思わせます。もし人間が同じような境遇になればきっといろいろ愚痴をこぼしたり、怒りや悲しみがこみあげてくることでしょう。もちろん動物は自分が癌だということやこれからどういうことになるのかを理解しているとは思えませんが、それでも今ある自分を受け入れているように見えます。いろいろなことを考え巡らせて不安や怒りに苛まれるのは人間ならではのことでしょう。しかしそのことは同時に自分の命の意味や生きるということの意味を考える契機となるはずです。そして生きているよろこびや命の尊さを感じることができるのでしょう。人として生まれたゆえの苦しみがあるとともに、人として生まれたからのよろこびや感動を感じられるのが人間というものだと思います。