今日、緊急事態宣言解除

今日から多くの県で緊急事態宣言が解除されました。また大阪では大阪モデルが７日間連続で達成されたということで１６日から休業要請の一部が解除されることになりそうです。生活の基盤である経済活動と感染予防をどう両立されるかということについては正解はないと思います。病気は防げたが生活に困窮するようになっては困ります。多くの学識者はコロナウイルスを完全になくすことはできないので、どう付き合っていくかが大事だといった趣旨の発言をされていますが、その通りなのだと思います。ウイルスは人間を攻撃するためにあるのではなく自然界に以前から存在したものです。人間から見れば有害なものですが、それ自体の存在に善も悪もありません。
いろいろな知識を持った現代の人間は見通しの立たないことに不安を覚えます。しかし、人の知見で見通せることなどそう多くはありません。ほとんどの出来事は人間の予測を超えるものです。思い通りにならないことに不安がったり腹を立てたり文句を言ってみることは人間の“煩悩”のなせる業です。人は自分の都合を第一に考えます。そしてもっと厄介なことはその都合は自分にとって正しいものと思い込んでいます。これを“執着（しゅうじゃく）”といいます。人は煩悩と執着から逃れることはなかなかできません。しかし、その姿を知ることはできます。今回のコロナウイルスに関する一連の出来事も自分を知る御縁ともいえるのではないでしょうか。