静かなGWとなりました。

今日から5月になりました。例年ですとGWの真っ最中で、行楽地や商業施設で盛況の知らせが聞こえてくるところですが今年は全く様子が違います。是三寺では月参りもお断りがない限りはお伺いしていますが、一切取りやめにされているお寺もあるようです。
こんなコロナ禍の中で頑張っておられる医療関係の皆様や日常生活に不可欠な物品を取り扱っておられる方々、物流関係を支えてくださる方々には本当に感謝の念しかありません。しかし一方でこのようの方々に対して、心無い対応をされる方も報道されています。自らの身を守ろうという思いが行き過ぎてのことだとは思うのですが、本当に悲しいことです。
世の中はいろいろな人が支えあって成り立っています。周りが苦しんでいる中、自分一人だけが何を免れるなどということはあり得ません。法蔵菩薩はすべての人が救われなければ仏とならないとの誓願を立てられました。このことはまさに世が平らかでなければ人の幸福はあり得ないということを表しています。人間はみな「私だけが…」という心を持っているとともに、平安を願う心も持っています。すべての人が幸せになるように願う心を大切にするべきではないでしょうか。