さるべき業縁のもよおせば、いかなるふるまいもすべし。

大阪の南御堂では新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3月10日までの行事、講座などを中止・延期していましたが、感染が収まらない状況ですので、4月4日まで期間を延長することになりました。是三寺では3月18日に春季彼岸・永代経法要を予定していましたが、状況を鑑みていったん中止することにしました。いったいいつ収束するのか見通せない状況となってきましたので不安が募るばかりです。かといってあまりにも委縮してしまっても仕方がありませんので、十分に注意したうえでできることはやっていこうと思います。それにしても、トイレットペーパーやティッシュペーパーが品切れになるなど信じられないような事態も起こっています。紙製品が品不足になるといった間違った情報に基づいての行動のようですが、問題なのはデマと分かっていても目の前に品物があると思わず買ってしまう、という人が多いということです。人間の心理の不思議とも言えますが、自分の行動を自分でも御しきれないということでしょう。まさに「さるべき業縁のもよおせば、いかなるふるまいもすべし。」とい歎異抄の言葉の通りではないでしょうか。