浄土真宗とアンパンマン

昨日の定例法話の際、成井先生がアンパンマンの歌についてお話しされました。この歌はよく法話の中で取り上げられます。
「何の為に生まれて 何をして生きるのか　答えられないなんて そんなのは嫌だ！」
「何が君の幸せ 何をして喜ぶ　解らないまま終わる そんなのは嫌だ！」
と言った歌詞は本当に人間の真実を言い当てていると思います。私たちは生きることがそのままよろこびとなることが幸せです。本当に生まれたままの自分を生きることができればそれが一番のよろこびです。しかし、煩悩と言い表されるさまざまな思いがそれをさせないのです。人として生きていく限りは煩悩を捨てることはできません。しかし、煩悩に振り回されるわが身に気付きそのことを悲しむ心が目覚めたならば違った生き方ができるはずです。宗教の言葉ではなくても、真実を言い当てた言葉はたくさんあります。それに気が付くかどうかは私たち自身の側にあるのです。