わからないものへの恐れ

先日、月参りにお伺いすると部屋の片隅から大豆が出てきました。。豆まきの名残でしょう。「福は内、鬼は外」という掛け声とともに豆まきをされた方も多かったのではないでしょうか。
「鬼」というと私たちにとってはある意味っで身近な存在です。おとぎ話には必ず登場して、悪いことをしたり人を傷つけたりします。一方で力強いもの、大きなもの代表として神社などに祭られている例もあります。私たちは正体の分からない大きな強い存在を「鬼」として恐れたり敬ったりしたのでしょう。
鬼の正体については、大陸からやってきて治金などに携わった人たちの集団であるとか、漂着など何らかの原因で日本に来た外国人、特に白人などではないかともいわれます。
私たちにとって正体がわからない、通じ合うことができないということは恐れを抱くことになります。お互いに話し合い理解しあうことができたならば、友達になれるものですが、それができなければ敵対することになります。今の世界ではお互いの話をじっくり聞くことが少なくなってきているのではないでしょうか。そのことがお互いの分断を招き、周りを敵として自分の実の安寧を願うようになっている大きな原因ではないかと思います。