忘年会の功罪

今年もいよいよ残り少なくなりました。この季節になるとあちらこちらで忘年会が行われます。お寺の中までも忘年会が何度かありますが、高槻市のお寺の忘年会、北摂のお寺の忘年会、若手住職の忘年会となると同じ顔ぶれの方々を何度も忘年会をすることになります。正直何回も同じ人と忘年会をするのもどうかと思うこともあります。最近は会社なのでも若い人たちは忘年会を喜ばない傾向があるようです。確かに会社が生活の中心になっていた昭和世代とは違いプライベートを大事にする世代にとっては会社関係の忘年会、飲み会というのは避けられるのかもしれません。会社や地域が集団ではなく個の集合体となっている現在ではいろいろ決まりごとの多い集まりは避けられるのでしょう。
一方で、日本の宴会文化の中にもいろいろと良い点もあります。その集団の決まり事や考え方がわかりますし、何よりも普段と違った一面が見られるということもあり、一気に親密な関係が気付ける場所でもあります。SNSなど直接会ったことがなくても仲良くなれる世の中にはなっていますが、直接会うことによって築かれる関係もあるのではないでしょうか。