諸行無常とストレス

今月に入って3週連続でご門徒さんがなくなりました。3県とも月曜日というのは偶然にしても続きすぎな気がします。自分の感覚にすぎないのですが、今のように急に気候が変わった時期にはお亡くなりになる方が多いように感じます。きっと統計を取ってみればそんなことはないのでしょうが感覚的にはそのようの思います。急に寒きなった時期は理由がわかる気もしますが、春先になって急に暖かくなっと時期にも同じように感じますので人間にとって急な変化というのは大きなストレスになるのでしょう。
私たちは、明日は何かいいことがあればと望むのと同時に、明日も今日と同じように何のない壱日であってほしいと思っています。つまり変化がないということが一番安心できるのです。しかし、私たちにはかんじなっかもしれませんが、一見何の変化もない毎日であっても刻一刻とすべてのものは変わっていきます。このことを仏教では諸行無常という言葉で表します。平家物語の冒頭にも出てくる、諸行無常は別に物寂しい様子を言っているのではなく、この世のすべてのものの在り方を言い表しています。この世界は何人るとどまるものはなくすべてのものが常に変化し移り変わっています。その中にあって変わらないものを立てて、それにすがっている様子を仏教では、無明といいすべての苦しみの根源と言い当てています。