支えあう世界、他力の世界。

私で是三寺は２０代目になります。２０代となると人間何人の親がいるかわかりますか？まず私の両親がいて、そこにそれぞれの両親がいてとなりますから二人、四人、八人と倍々になっていきます。２０代前になると５２４，２８８人になります。これは２０代前に何人いたかですから全員を合計すると１，０４８，５２５人の人が最低でもこのお寺にかかわったことになります。
昔高校でやった等比数列の公式を思い出しながらなんとか計算しました。高校の勉強なんてもうすっかり忘れていますね。
親だけでこの数ですから、そこに兄弟とかもいたでしょうし、それこそ何人の人がかかわったか見当もつきません。20代というと２５年くらいで一世代と考えると、だいたい５００年くらいでしょうか、だいたい応仁の乱とかが終わって戦国時代が始まったころです。
私の命はこれだけの命の支えられているということです。いつも「俺が、俺が」と自力を振りかざし、自分を握りしめていることが何度傲慢なことかと思い知らされることです。本当に多くの人が支えあって世の中はできているのです。