親鸞聖人と清浄心

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親鸞聖人と清浄心

住職ブログ

2019/07/14 親鸞聖人と清浄心

親鸞聖人は常に、自分には清浄のこころがない、清浄心なしと言われていました。親鸞聖人は根性が悪かった、ということではありません。親鸞聖人は何をして清浄心がないと受け止められたかというと、私たちは、一切が無駄だとわかってもなお、せずにはいられない、という心にはならないということです。いつも結果を気にし、評判を気にする。一切が徒労に終わる、どれだけ努力しても無駄だとわかったら、続けられなくなるのです。曇鸞大師はこのことを「作心」という言葉でおっしゃっています。作心とは自分がしたのだ、自分がしてやったのだを言う心です。この作心を離れることが私たちにはできないのです。自分がしたことに執着し、みんなから認めてもらって初めて納得する。評価されない、認めてもらえないとなると絶望感に落ち込むということになるでしょう。自力を握りしめている限りどうしようもありません。他力の生活をする難しさはここにあります。結果を求めるのではなく、自分にできることができるということ自体がよろこびとなる生活を送ることができれば、生きていること自体が大きな喜びとなるのです。

 

 

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