聞法に言い当てられて仏法に目覚める

聴くというのは自分から聴きに行くということですが、人はたいてい聞いたことをそのままでは受け取れません。自分が聴きたいこと、自分に理解できること、つまり自分に都合のいいことだけを聴いています。せっかく仏法を聴いても自分の都合で聴いていいているのでは、教えではなく自分を飾る知識教養であり自分の自己満足でしかありません。
仏法で語られることは自分にとって耳の痛いことや都合の悪いこともあります。しかし聴いていると思いもかけず自分自身が言葉によって言い当てられる瞬間に出遇います。思いもしなかった、わかっていなかった自分自身を言い当てられたとき「聴く」が「聞く」になるのだと思います。そのような言葉はずっと残るものです。それがいつになるのかは誰にもわかりません。自分自身の準備ができた時そして、今の自分を言い当てる言葉徒であった時がその時です。出会いはただ待っていてもやってきません。自分から遇いに行かないといけません。ぜひ法話の場に足を運んで仏法聴聞してください。