お彼岸はお念仏に触れる機会です。

今日はお彼岸のお中日です。午前中は雨模様でしたが午後は晴れました。気温も上がってよい陽気になりましたのでお墓参りに行かれた方も多かったのではないでしょうか。お彼岸のお墓参りというと生活の中に溶け込んでおり特に疑問に感じることもないと思います。もともとお彼岸の時期は一年のうちでも過ごしやすい気候ですので春分・秋分をはさんだ前後3日間仏道修行に励む習わしがありました。私たちの住む世界を「此岸」と言いそれに対して、迷いをはなれた悟りの世界を「彼岸」と呼びます。厳しい修行によって煩悩を断ち切り此岸にいたることを目指したのですが、多くの人々にとってそれはとても難しく彼岸にいたることはできません。そのような私たちを救ってくださるのが、阿弥陀如来の本願のおはたらきです。お彼岸となるとお墓参りをし、またお寺参りをして「ご先祖を供養する」という思いで折られる方は多いと思います。しかし、そこのとどまることなく、お彼岸を仏法に触れる、お念仏する機会としていただきたいものです。
亡き人をしのびつつ、お念仏を称え、改めて真宗の教えに出遇う心を持っていただくことが大切だと思います。