法名に院号をつけるのは

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法名に院号をつけるのは

住職ブログ

2019/02/12 法名に院号をつけるのは

院号とは「○○院」というように「院」を最後につける称号です。「院」とは「壁に囲まれた大きな建物」といった意味でもともとは天皇の退位後の住まいを指していました。天皇が退位し上皇となるとお寺を建立し○○院となずけました。そして自らを○○院と称するようになりました。その後は有力な貴族や僧侶なども院を用いるようになります。この場合は大きなお寺を建立するか、もしくはそれに匹敵するような貢献をした人に贈られる称号でした。
現在では、宗門の護持発展に貢献された方や、宗門もしくは社会に対する功労が素晴らしいと認められた方に院号が送られます。現在では本山に一定額の永代経懇志(寄付)をされた場合場合、感謝のしるしとして院号を受けることができます。ここでいう永代経とは寄付を思い立たれた方や寄付を思い立つきっかけになった故人をご縁として、念仏の教えが東本願寺や大谷祖廟において永遠に伝わっていくことを願った寄付を指します。一般に言われている故人を一定期間お祀りする永代経とは意味が異なります。
法名は仏弟子となることを自ら名乗るという意味がありますから大切なものだと思いますが、院号に関しては多分に名誉的な意味合いですので、必ずしもついていなくても何の問題もありません。多くの場合は、亡くなった方に何かしてあげたいという思いから希望される方が多いと思います。

 

 

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