朝夕のお勤めは真宗門徒のたしなみ。

２０１９年もそろそろ一カ月が過ぎようとしています。年をとると月日のたつのが早くなるといいます。確かに近頃は若いころに比べるとそのような実感がわいてきました。NHKの番組でも年を取ると時間が早く感じるのは「ときめきがなくなるから」と言っていました。年を取ると何事も経験に基づいて「こんなものだ。いつもと同じだ」と感じてしまい驚きや感動がなくなるので時間がたつのが早く感じてしまうということのようです。
真宗門徒は朝夕のお勤めをたしなみとしてきました。今では朝夕にお内仏に手を合わす方も減ってしまっているとは思いますが、お寺の生活では今でも朝夕のお勤めをいたします。お恥ずかしい話ですが、さすがに毎回正装ということまではできず、普段着に間衣を羽織ってのお勤めとなっています。
正信偈をお勤めするのですが、毎日何回もお勤めするので口が勝手に動きます。皆さんの中にも経験のある方はおられるのではないかと思います。ややもすると「今日は寒いな、早子終わらせよう」とか「今日の晩御飯は何かな」と考え事をしながらお勤めすることもあります。
深淵から一カ月が過ぎようとしていますが、「ボーと生きてんじゃんーよ！」としかられないように、お朝事・お夕事のお勤めの短い時間ではあっても、その時間を大切にしてくべきだと思い返しました。