今を生きるということ

今日は前住職の三七日でした。三七日ともなるとだんだん慣れが出てきて、少し心に余裕が出てきました。しかし三日前に母が急遽入院することとなりその対応に追われています。加えてご門徒にご不幸があり、病院に行く直前に枕経の連絡をいただくなど思わぬ出来事が重なりとてもバタついています。
私は普段、時間がある時はいろいろなことを考えすぎて不安を募らせることが多いのですが、多忙なときはそのようなことを考える余裕がなくなり、目の前の仕事をこなすことに集中している気がします。自分自身の将来やお寺の運営などを考えるとなかなか明るき気持ちにはなりにくいのですが、目の前の物事に集中してそれをやることに一生懸命になっているときは、ばたばたと忙しいいのですが充実感もあります。
人間はあれこれと想像して、そのことで今を不安になりますが考えてみればまだ起こってみないような事柄を心配して今が充実しないというのは本末転倒です。このように自分ではどうしようもないことを何とかしようとすることはやはり、自分というもののとらえ方が間違っているのでしょう。
自分に今できるのは、今をしっかりと生きることであり、将来を自分の思いの通りにすることは、今をしっかり生きることでしかできないはずです。
いつでも「やりきった」という感覚を持つことが大事なことではないかと思います。