葬儀・骨上も終わりました。一言ご挨拶を。

葬儀・骨上げも終わりやっと一段落しました。たくさんの方に助けていただきながらなんとかやり遂げることができました。
ほんとうに多くの方が参集していただき、故人の人付き合いの広さには驚かされるばかりです。故人の生前は身勝手な行動に腹が立ち、衝突することもしばしばでしたが、いなくなってみるとそのような行動も何か許せてしまうことに少し驚きを感じています。
その場ではお互いの我がぶつかり合い、相手を思い通りにしたいという気持ちのみで行動してしまいますが、少し時間をおいて考えてみればそんな風に自分の我を通したところでいかほどのことであったのかということに気づきます。
私たちのこころは常に揺れ動いていて、周りの状況が変わればそれにつられて自分の行動も変わってゆきます。そこには本当ということはないのでしょう。しかし、そのようなうつろいやすいものを絶対と信じて行動するものが私たちです。ことあるごとにそのことに気づきはするものの、またどこかに忘れてしまい同じ過ちを繰り返す、その姿はまさに凡夫そのものです。
今回の葬儀にかかわる一連の出来事も、自分の姿を見せてくれる鏡となったように思います。
あらゆるところに阿弥陀様の智慧があふれているのになかなかそのことに気づくことができない身であることを痛感しました。