喪中はがきをいただきました。浄土真宗では葬儀のあった年も年賀状を出す？！

この季節になりますと、「喪中はがき」をいただくことがあります。一般的に、身内の葬儀があった年には年賀状を出す代わりに喪中はがきを出される方が多いのではないでしょうか？
これは人の死を穢れとする神道の考え方に基づくものです。仏教では人の死を穢れとする考え方はありませんから喪中や忌中はありません。ですから葬儀を行った都市に年賀状を出すことは何の問題もありません。
とは言いましても、喪中はがきというものが一般的に浸透していますから、受け取った方がどうお考えになるかということもありますし、「私は浄土真宗の門徒だから」と意地になって周りの方との関係が悪くなっても困ります。そのようなこともあり、浄土真宗のご門徒でも喪中はがきを出される方もおられます。
また、新年を祝うことと、家族がなくなった悲しみとは別のこととはいえ、家族の誰かがなくなったのに「おめでとうございます」と書くのもなんだか不似合いな感じもします。そこで、年賀状の代わりに「お年賀の挨拶を控えさせていただく」旨をお知らせする“年賀欠礼ハガキ”を出されるのがよいのではないでしょうか。もしくは年賀状をいただいた方に「家族がなくなった」旨をお知らせする寒中見舞いのハガキを出されるのもよいかと思います。