浄土真宗の教えで幸せってどういうことでしょう －６　仏様と出遇う

私たちは自分の在り様が逆さまになっていることに自分では気づけないでいます。自分の姿を自分の目で見ることができないのと同じです。自分の姿を見るには鏡が必要です。仏さんの教えとは自分の姿を見せてくれる鏡のようなものです。仏様の言葉をしっかり聞いていくと自分の在り様がひっくりかえっていることが見えてきます。
何事も自分では良かれと思ってやっていたことが実は逆に自分を縛り付けて苦しめていると気づくことが仏様と出会うということです。気づくということが仏様と出会い、お念仏と出遇うということに他ならないのです。
仏さまとは私たちにひっくり返っている自分に気づいてほしいと常に願っているはたらきです。私たちは常に仏様に願われているのです。
自分のあたりまえを見直すことが、仏様の教え用としてくださっていることに出遇うということです。日常の生活の中でいろんな場所で私たちは仏様に出遇っています。
仏様の教えに出遇ったからといって不安が消えてなくらることはありませんが、その不安は、日々の生活の中でとても大切なものに出会うためのきっかけとして、とても大事なものとして向き合っていける、そのような生き方を歩むことが喜びとなる。そのことが真宗門徒の幸せといえるのではないでしょうか。