浄土真宗の教えで幸せってどういうことでしょう -2

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浄土真宗の教えで幸せってどういうことでしょう -2

住職ブログ

2018/11/27 浄土真宗の教えで幸せってどういうことでしょう -2

お釈迦様の出家に関する逸話で「四門出遊」というものがあります。お釈迦様は昔のインドの小さな国の王子さまでゴーダマという名でしたお城の中で家来たちに傅かれ何不自由ない暮らしをしていました。
ある時、ゴーダマはお城の外に出てみようと思いました。最初に東の門から外に出てみると老人に出遇いました。体の自由が利かないシワだらけのやせた人を見て、自分もいつかあのようになるのかと暗い気持ちになり、お城の中へ帰ってしまいました。
しばらくして今度は南の門から出てみると今度は病人に出遇いました。今度は体の自由が利かないどころか横たわったまま動けず苦しそうな息をしていました。やはり自分の病気になるのだろうかと不安な気持ちになりお城の中へ帰りました。
次は西の門から外へ出ました。すると今度はお葬式の列に出遇いました。亡くなった方の棺をみんなで運んでおり残された奥さんが泣きながら縋り付いていました。やがて自分にも市が訪れると思うと恐ろしくなりまたお城に帰りました。
最後に北の門から外に出てみるとそこで出家の修行者に出遇いました。「生きる道を求めて修行している」人物に出遇ったことで自分の進む道が見つかったと生き生きとしてお城に戻りました。

しかし、ゴーダマは簡単に出家できるわけではないこともわかっていました。自分の国の次の王となるべき立場です。国の民に対する責任もあります。家族も子供もありました。それをすべて投げ出して出家するということはなんと身勝手なことでしょう。長い時間ゴーダマは悩んでいたに違いありません。しかしついに彼は、今あるすべてのものを捨ててしまって出家してしまいます。(つづく)

 

 

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